詩集 詩悪魔 ―Daimon Poiesis―
詩悪魔
『詩悪魔』
詩を書くために
僕の腹の中に巣食ってる悪魔
僕はねそいつの言いなりなんだ
飼ってるのか飼われているのか
宿主はどちらかも思い出せない
そいつの差し出す狂気と快楽を
破壊や創造と交換しながら
震える手で僕はヤク中のように
暗闇の中で詩を垂れ流し続ける
無くなった人生のレプリカみたいに
だがそれもまた
許されてるんだ