あなたに捧げるストーカーの歌


「私のうち、この辺だから。」

最後まで送ってもらうとなにかと面倒だろうと近くで断った私

だが不思議な事が起こった。

「いや、最後まで送ってく。」


不思議なのはこの辺から。
奴、中島新は私よりも先頭を切ってズンズン私の家へ近づいていって、

「はい、幸田さん」
といって、
わたしの家の門をキイと開けた


「………な…んで、私の家…知ってる…の?」

「?あれ?ビワちゃんは?」

ビワはうちで飼っている
ヨークシャテリアの犬。

「何でビワの事まで…」

「小太郎君はどうしたの?」
小太郎は弟
だけど、ここまで知ってるのは…

「…なんで知ってるの?……ビワも小太郎も…」

私は学校でもビワの話をしなかったし、友達もいないから、当然小太郎の話なんかしない。
したことない。

「ん?
なんでって?
それはストーキングしたからさっ☆」




…………………あり得ない





 
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