あなたに捧げるストーカーの歌

「新谷未来(アラタニミク)・里田初音・三鷹はな。全員あんたの猛烈なファンでしょうが。」

「え。じゃあ元はと言えば俺?うわー俺、彼氏失格だわ。」

「彼氏?バカじゃないの。」
「バカじゃない。これから危ないことが起きるなら、俺がいつも一緒にいて守るから。」

ドキン…


はえ!?顔が良いからってなしてときめいた?!!!!!

ダメでしょっ?????

「あ。ついでに、彼氏になればストーキングをヒートアップさせて、盗聴器を仕掛けて…」



私がバカだったね。

「はー…体育着持ってきてくれたんでしょ」
「ああ、はい。」

…………
「出てってよ」

着替えるのに一向に出ていかない中島変態に言った。

「いや…これっていって良いの…?」
「は?なに。面倒だな!はやくいってよ。」

その顔ムカつくー

「…いや…その……ブラ…透けてる……」


なわけ!

‥‥‥‥‥―――
「きゃー!見んなっ」

「ピンク…レース付き。」
言うな。

〈ボスっ〉
私は枕を中島変態に投げると中島変態はおずおずと保健室を出ていった。

見られた…
ストーカーに…!
中島変態にっ!
最悪。


私は体育着に着替えた後、教室にパーカーを取りに行く事にした。

冷たい、放課後の廊下はひんやりしていた。


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