あなたに捧げるストーカーの歌
私は開き直って
“どうもありがとうございましたぁ”
とでっかく書いてやった
なんかアイツは笑ってたけど。
――――――――
「やっと授業終わったね♪」
「だよねー」
楽しそうに笑いながら
教室を出て行く皆
(中休みか…)
「幸田さん、ノート。」
中島新がたくさんのノートを片手に近寄ってきた
「幸田さんが最後だよ。」
そうですか。
「おもいなー」
そうですか。
私は机の中にしまったノートを探り出してた。
「幸田さん…」
何よ
「机に乗ってるノート、違うのそれ。」
まさか。あ…
まさに私が探していた
緑色のカバーのルーズリーフ。
「はははっ!授業中も必死になって俺に反抗してたもんねぇ。」
うわっなに調子のってんのコイツ…
マジイラつく…
「じゃあさ、教えてあげた代わりに半分持って?」
マジで………調子乗りすぎだから!!!!