あなたに捧げるストーカーの歌
「歌詞…とメロディ?」
「作曲?」
「軽くね。ギターで音あわせ。でも誰にもいったことないし聞いてもらったことない。」
「ふーん…じゃあ俺が学校で知ってる人第一号な訳だ。」
「…そうかもね。」
「いつか聞かしてよ」
「…やだ。」
「夢は?」
「夢あったらこんなとここないで専門学校行ってるよ。」
「こんなとこって…いちおここ平均高いけどね。…幸田さん、学年2位だもんね~ま、俺には勝てないけど~♪」
「私が1位になったらあんたのファンクラブの人にいじめられてるわよ。」
なんでこんな素直に答えてんだ私。
…こんな暇人に。
「あ、職員室ついたよ。失礼します。沙汰先生。ノート全員分、持ってきました。」
「おお。クラス代表は大変だな。…おっ!?……幸田!お前まできたか。」
「はあ。」
「幸田さんから手伝ってくれたんですよ。」
「そうなのか…?偉いな。」
「…じゃあこれで失礼します。」
「おお。ありがとな」
〈ガラッ〉
「失礼しました…」