鳥かごと処女
亮一郎は、目を閉じた。
頭に浮かぶのは、親、友人、そして・・・

(じいちゃん・・・)

酷かもしれないが、生きて帰れと言った、祖父。

(じいちゃんが生きろって言うなら、とにかく生きてみよう。)

今の亮一郎に頼れるものは、牧師のみ。
その牧師も、亮一郎に生きろと言った。
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