愛 シ テ 【完】



『お前といたら楽しいことに変わりはないから』

『......うん。わかった』

『ありがとう...』




ずっと、アイツの隣にあたしの居場所はあった。


昔から家に居ても、歳の離れた優秀な姉と比べられて
親もお姉ちゃんばっかりで、あたしのことは放っておいて。


学校でもそんなに目立つ存在じゃないし、自慢できるほど
友達は多くはない。




だから、あたしを必要としてくれる、アイツの隣だけがあたしの居場所だった。



< 40 / 515 >

この作品をシェア

pagetop