愛 シ テ 【完】
『お前といたら楽しいことに変わりはないから』
『......うん。わかった』
『ありがとう...』
ずっと、アイツの隣にあたしの居場所はあった。
昔から家に居ても、歳の離れた優秀な姉と比べられて
親もお姉ちゃんばっかりで、あたしのことは放っておいて。
学校でもそんなに目立つ存在じゃないし、自慢できるほど
友達は多くはない。
だから、あたしを必要としてくれる、アイツの隣だけがあたしの居場所だった。