君が好き
【翔太】
何で小山の口から拓哉先輩の名前がでるわけ?
思っていたら、無性にイラだった。
でも、小山をせめるのって無理…
なんか、無理
…でも、先輩…
小山のこと好きなんだよな…
「…知ってるよ、山本拓哉。バスケ部だもん」
もぉ問いただすのはやめた、
先輩は先輩のやりかたで
俺は俺のやりかたがある
「ありがと」
ニコッと笑う小山の笑顔には不思議に心を和ませる。
犬いなくても笑うようになったんだ…
犬の時は半端ないけど。
その小山の笑顔、俺だけのものにしたいと、
心のなかで「好きだ」を連呼した。
この時、初めて「好き」って確信した。