君が好き
だけど、
どうしてこんなに惹き付けられるんだろう?
どうしてこんなに気持ちいいんだろう?
どうしてこんなに小山のことを思ってしまうんだろうか??
「小山が好き」
小さく呟いた言葉
でも、本人を前に言えるわけない。
だけど、素直になっていく自分がいて
このままずっとこうしていたいと思った
だけど俺はバスケがある。
夢中になるバスケがある。
俺は音楽室に背を向け体育館へと走り出した。
「翔太、お疲れ」
拓哉先輩はボールをポンッとこちらに投げた。
「今から試合だ、翔太、お前次レギュラー決まったぞ」