君が好き
俺がレギュラー?
「マジですか?!」
「ホントほんと。おめでとう」
1年の中で、俺と拓だけがレギュラーだ
まじで嬉しい…!!
ピ────────……
試合開始を告げる笛が体育館に響いた。
俺と拓哉先輩は敵同士。
いろんな意味で負けられないな…
遠くから聞こえる吹奏楽部の演奏を合わせ体を動かしていく。
さっきの筋トレで大分力を使ったけど、
体が俺の思う通り、それ以上に動いた。
「見違えるよ、翔太。俺も負けられないね」
耳元ですれ違いさまに拓哉先輩が囁いた。
「そっすね」
ほぼ俺 対 拓哉先輩
って感じで試合が流れていた。