君が好き
振り向くと、知らない男の人がいた。
ん?
どっかで見たことあるような…
「俺、2年の山本拓哉なんだけど、知ってる?」
山本拓哉?!
この人だったんだ。
「ちょっと話せない?」
「あ、楽器片付けないとダメなんで」
軽く頭をさげた
「待ってるよ」
そんなこと言われてもなー…
しぶしぶ楽器を片付けて階段を降りていった。
「小山さん」
校門の前に立っているのは間違いなくさっきの
山本拓哉。
「俺さ、中学の時に小山さんの学校と試合したんだ」
「バスケですか?」
「そうそう」
あ!思い出した!!