君が好き



昼休み、ちょっと用事で職員室に立ち寄った帰り




「あ、小山さん」



山本拓哉先輩だ。



山本先輩はベンチに腰掛けていた。



「翔太をよろしく」



「え?何がですか?」




山本先輩は笑って私を見つめた



「俺は小山さんの友達、だよな?」



「はい!」




友達…なんていい響きなんだろう…




「もしかして…私の好きな人、バレてます?」



「見てればわかるよ、翔太だろ?」



すごい、よく周りを見ているなぁ



「じゃ、試合頑張って下さい」




翔太くんに会いたいなぁ…



階段を上がるたびに、



翔太くんと同じとこを歩いてる、



そう思えた




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