君が好き


そお上手くいくわけもなく、前半戦は同点で終わった。




「お疲れ様、翔太くん」




こういうときに彼女がいたらそんなこと言ってもらえるんだろなぁ…




体育館の隅で、暑くなった体温を冷やしていた



「翔太くん?」



「うわぁ!!」




急に顔を覗き込んだのは春だった



「ご、ごめんなさいι」




春は少し離れてしまった



「いや!…隣、座ってよ」




「ううん、顔が見えるほうがいい」




春は俺の真ん前に座った




体温が冷めるばかりか、熱くなるんですけど////




「さっきの、シュートかっこよかった」



「ほんと?」



笑って頷く春はとても綺麗



< 49 / 58 >

この作品をシェア

pagetop