君が好き
雨
【翔太】
「雨だしっ!!」
学校にも慣れて、部活にも馴染んだ。
あれ以来、なかなか小山とは話せていないι
傘をさして土手を歩いていると「キャンッ!」と鳴く声がした。
鳴き声が聞こえる方まで行くと子犬が段ボールに一匹入っていた。
「ぬれてんじゃんι」
子犬をみた瞬間、小山の顔が脳裏を横切った
「傘、かしてやる」
子犬の段ボールに傘をかざし、走って学校までいった。
「な、奥村ずぶ濡れ!!」
クラスの男子らが笑ってたのは流してタオルでぬれてんのを拭いた。
早く小山に子犬のこと言いたい…!