一万回目のプロポーズ
私はその場に座り込んだ。

もういっかいみると瞬だけだった。

「・・・。」

私は壁にもたれかかった。

「・・・・最悪な日・・・」

私は立ち上がった。

私って・・・ほんとに瞬のことが好きなんだ・・・。

「戻ろ。」

私は部屋に戻る。

―――夕食―――――

ざわざわ ざわざわ

旅館が用意してくれた夕食メニュー。

パイ包みのクリームシチュー フルーツ エビフライ ハンバーグ 釜飯
お茶

量は結構多い。

「・・・うぷ」

こんなに食えねー・・・・。

私は口を抑えた。

ヒョイと食べかけのハンバーグが浮いた。

私は顔を上げ目を見開いた。

「無理すんな。これ、食っていい?」

目の前に座る瞬が食べかけのハンバーグを箸で掴んだ。

「・・・それ、食べかけ・・・」

「いいよ。食えれば。」

そういう問題じゃないし・・・。間接キス・・・じゃんか

「だーめ。」

「なんで?俺は別に構わねーし」

「あんたが構わなくても私がいやなの!エビフライとか手をつけてないものだったらいいよ!」

「ラッキー」

そう言うと瞬は手の付けてない食べ物をどんどん自分のさらに持っていった。

「・・・そんなに食えるの?」

「んあ?」

「あんたって意外と少食だったじゃん」

「あー部活に入ってからなんか腹が減るんだよなー」

私の知らない瞬になったってわけ。

「・・・ごちそうさま」

「もう食わねーの?」

「うん・・・お腹いっぱい」

「じゃぁもったいねーから俺に頂戴。」

「いいよ・・・。」

「らっきー」

瞬はバクバク口にほうばった。

「みんな、時間だ。委員長。」

「はい」

委員長と呼ばれた隣のクラスの大倉美香さんが前に出た。

「美味しく残さず食べられましたか?」

無理無理(ヾノ・∀・`)ムリムリ。つーかここ小学校じゃねーんだから。

「ごちそうさまでした。」

『ごちそうさまでした』

全員が言った。

そしてクラスごとに部屋に戻った。

◇◆◇◆瞬◇◆◇◆

琴音のやつ、前はこんな量平らげてるのにもう少食なのか?

オレは琴音の残したハンバーグやら何やらを口に入れた。

というかあいつ、ちゃんと断ったのか?

オレは・・・一応断れたけど。

まぁ後で聞くか。

◇◆◇◆琴音◇◆◇◆

「もあ~あれ食べ切れた?」

「うん。余裕」

「は!?あんた弁当のおかず残すのに!?」

「いぁ~なんかあれは平らげるのは楽勝だったわ~」

ヾ(゚Д゚ )ォィォィマジかよ。

コイツの胃袋どうなってんだよ。
< 24 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop