一万回目のプロポーズ
◇◆◇◆琴音◇◆◇◆

そんな知紗の計画に気づかず瞬に近づく私であった。

「ねぇ、瞬。」

「ん?」

「知紗とはうまくいってる?」

「・・・まぁな」

なんでそこで少し間が空くんだろ。。。

「そういうお前は?好きな奴とかいんのか?」

「・・・・ぃないかな」

なんで嘘をつくんだ私は・・・。

ホントは君が好きだというのに・・・。

「・・・あーれ、もうすぐ集合時間だ。」

瞬が時計を見るともうそんな時間。

「最後に一回乗っていく?」

「んー、、あんまり混んでないものがいいかな。」

「OK。ならこれなんかどう?」

「・・・ゴーカート?」

「おうっ!どーせのるんだったら二人乗りの方がいいんじゃね?」

「んー・・・まぁいっか。早速行こッ」

私は瞬の手を引いてゴーカートに向かった。

「はい、では、シートベルトを確認させていただきます。」

監視員さんが私たちのシートベルトを確認した。

「はい、レッツゴー!」

監視員さんが、手を叩いて手をを上げた。

同時に瞬がアクセルを踏んで私がハンドルを握った。

「きゃー!涼し!」

「琴音さん、安全運転でお願いしますね?」

「まっかせなさい!」

私は自信満々に言った。

第一カーブ私は勢いよくハンドルを回した。

ガコンッ!

「うわっ!」

「きゃっ!」

私たちはタイヤが段差に当たって揺れた。

「ちょっ・・・琴音ッ!安全運転~~」

「大丈夫よッ!コースが決まってんから!」

《ゴーカートのコースの仕組み》

カートのしたの道路にカートと少し小さめの幅の段差がタイヤに当たって揺れたのですっ!でも大丈夫!コースアウトはしないから!

「時間は??」

「あと・・うわっ!1分もない!」

「ええええ!?じゃぁもう安全運転は無理だね!」

「ちょっ・・・・」

私は勢いよくカーブを次々と曲がった。

ガッコン ガッコン ガッコン

「うわっ!うわっ!」

そして、終了。

「ちょっ!時間!!」

「うわっ時間遅れてるよ!」

「うそぉ!」

私たちは急いで待ち合わせ場所に向かった。
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