一万回目のプロポーズ
「はは、そーういうところは変わってねーな」

「ひっど~い」

「さっ寝よう。」

「うん!」

私たちは布団に入った。

「「・・・」」

瞬・・。まだ起きてるのかな。

「なぁ、琴音。」

「何?」

「保育園の時の約束、覚えてるか?」

「・・・うん」

覚えてるんだ・・・。

「私、一日も忘れたことなかったよ」

「俺も。」

私と同じ気持ちだったのかな・・・。

「じゃぁさ、琴音」

「ん?」

「結婚しよう。」

「え///」

私は赤くなった。

そして瞬はむくりと起き上がった。

私も起き上がった。

「・・・。」

「これで289回目・・・。」

「い・・・今までのこと、数えてたの?」

「うん、さっきも言っただろ?一日も忘れたこともないって。」

「・・・・いいよ。私、瞬と結婚する」

「あぁ。じゃぁキス、する?」

"する"って聞かれても・・・。

「キスする?しない?」

「・・・・する」

そう私が言うと瞬は

ちゅっ

とさっきとは違うキスを私の口にした。

そして私たちは寝た。
< 31 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop