一万回目のプロポーズ
後ろから知紗がたっていた。

「・・・ねぇ2人ともなにしてるのよ・・・。琴音言ったでしょう?もうこれ以上瞬くんには近づかないでって!」

ビクッ!

私は怯えた・・・・。ううん違う・・・知紗が本気で怖いんだ・・・。

「何度言えばあなたたちは離れるのよ・・・。何度あんたを・・・琴音を苦しさせればいいのよッ!」

「お前は
いつになったら俺を自由にさせてくれるんだ?」

「は?」

「お前が俺を脅すから、無理にでも付き合ってんだろ!?」

「なによそれ・・・。あの時・・・告白したとき瞬くんはOKしてくれたじゃない!何今更脅したなんて・・・ひどいよ!」

「ひどいのはお前だろ!なんで関係もないのに琴音を巻き込むんだよ。これは俺たちの問題だろ。」

「私知ってるよ・・・。私にはしてくれないのに琴音にはしてること・・・。言ってくれないことを・・・そいつには言うこと・・・。なんでよ・・・。私のほうがッ琴音より瞬を好きなのに!!」

「・・・私着替えてくる。これ以上あんたたちの問題に私を巻き込まないで。」

私はそう言って歩き出し瞬もついてきた。

「瞬くん!」

知紗が呼ぶ。

でも瞬は無視。

「・・・ゴメンな。」

「・・・いいよ、もう」
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