一万回目のプロポーズ
だって私の恋なんか夢なんだから。

「俺、知紗をフッてくる。」

「は?」

「俺、知紗のこと、好きじゃなかったんだよ。」

「じゃぁなんで付き合ってるの?」

「私と付き合わないと琴音を苦しめるっていうから。でもそれも無意味だったな・・・。ゴメンな・・・苦しいよな・・・痛いよな・・・傷つけてごめん・・・。心も・・・体も・・・傷づけて・・・」

「謝らないでよ・・・。私ね、たまにくじけるけど瞬がいるから立ち直れるの。私は・・・瞬が好き。誰よりも好き。知紗が彼女でも・・・嫌がらせを受けても私はこの恋を諦めない・・・。しゅんが 私に振り向いてくれるまで・・・。待ってるから。」

私はそれを言い残して風呂場に行った。

◇◆◇◆知紗◇◆◇◆

なんでよっ!なんでなんでなんで!私のほうがこんなにカワイイのに・・・。

「・・・・あれをやるしかないのか・・・。」

私にはまだ手はあった。

そう、琴音をめちゃくちゃにする・・・。

もうこれ以上瞬に会えないようにする手が。。。ね

「ふふ・・・ふふ・・・あーははははっ!これからがメインイベントなんだから。」
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