甘いmilkchocolate~嫌いなアイツ~
「みえこ・・・?」
慣れてる声が私の上から聞こえてきた
りん・・・!
私はすぐに立ち
りんに泣いてる姿が
見られないように
下を向いたままだった
「こっち向け・・・」
声の低いりん
やっぱ怒ってる・・・
当たり前か・・・
「・・・無理」
泣いてる顔を見られたくなくて
砂浜を見つめる
フワ――――
その時
りんに包み込まれたのだった
りんのそんな行動に驚き
りんの方を見る
「泣いてんじゃん・・・・」
悲しくて寂しい顔をした
りんが私を見つめ
頭を優しく撫でてくれた
「お前の泣いた顔初めて見た」
そっか・・・
私、りんの前で
泣いたことないんだった
妹が出来て
長女だからって泣いちゃダメだって
自分に言い聞かせてた
私がお母さん妹を守らないとって
ずっと思って生きてきたから