甘いmilkchocolate~嫌いなアイツ~
そう言って去っていくケンジだった
「絶対渡さない!」
りんがケンジに力強く
言うのであった
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みえこ達3人で帰る
バスの中
みえこは流れゆく景色を
ただ単に眺めるだけだった
今は何も考えたくなかった
こころはバスの中で眠っており
けいは携帯をいじっていた
「どうだった―――?」
携帯をいじりながら
みえこに言うけい
「うん・・・綺麗だった」
貝殻を集めれたし
充実した日だった
「そうじゃなくて・・・
堺とどうだった・・・?」
「どうもこうもアイツ嫌い」
決して私の心は変わったわけではない
今でも嫌いだ
良い奴で優しくて
安心感はあるが嫌い
ただそれだけ
「そっか。」
それ以上けいは何も
聞きにこなかった