甘いmilkchocolate~嫌いなアイツ~
「よし。これで全部
分かった?」
「はい!今後共よろしくお願いします」
黒魔君は改まって礼を深く下げてくれた
「いいのいいの。そんな礼まで
先輩としては当たり前だから」
「はい・・・挨拶などは母に
教え込まれたもので・・・」
「そっかそっか。お母さん
いい人だろうね」
「まぁ・・・はいいい人でした。」
ん?でした?
過去形?
「もしかしてお母さん・・・」
「ああ、はい。もういないです」
「・・・ごめん」
「いいんですよ。弟と妹2人いるんで
長男の俺がしっかり働かないと
いけないんで・・・だから
よろしくお願いします」
こういうの・・・駄目だ
私と重ねて見てしまう・・・
私も似てるから・・・
私も長女である以上頑張らないと
いけないから
お母さんと妹を幸せにしてあげたいから
「ちょ!!何で泣いてるんすか!
スミマセン!!俺、何かしましたか!?」