甘いmilkchocolate~嫌いなアイツ~




「ハァ・・・ハァ・・・」

やっと解放された唇に
私は大きく息を吸う

「みえこちゃん・・・可愛い」

余裕そうに優しい笑みで
私を見つめる

堺を見ることが出来なかった

「なんで・・・何でいつも堺は
こうやって私をからかってくる?」

まだ呼吸が整ってない私は
しっかり言えてなかった

「堺が・・・堺が分からない・・・」

こんな人初めてで・・・

男なんか嫌いな私にとったら
迷惑で・・・ウザくて
ほっといて欲しいのに
そんなことしてくれなくて

「なぁ―――答えろよ・・・」

答えてくれない堺はどんな
顔してるかわからない

堺の顔見れないから

ポン―――

そのとき急に堺の手が私の
頭に乗ってきた

「分からなくて良いよ」

ただそれだけだった





< 96 / 208 >

この作品をシェア

pagetop