甘いmilkchocolate~嫌いなアイツ~
「ハァ・・・ハァ・・・」
やっと解放された唇に
私は大きく息を吸う
「みえこちゃん・・・可愛い」
余裕そうに優しい笑みで
私を見つめる
堺を見ることが出来なかった
「なんで・・・何でいつも堺は
こうやって私をからかってくる?」
まだ呼吸が整ってない私は
しっかり言えてなかった
「堺が・・・堺が分からない・・・」
こんな人初めてで・・・
男なんか嫌いな私にとったら
迷惑で・・・ウザくて
ほっといて欲しいのに
そんなことしてくれなくて
「なぁ―――答えろよ・・・」
答えてくれない堺はどんな
顔してるかわからない
堺の顔見れないから
ポン―――
そのとき急に堺の手が私の
頭に乗ってきた
「分からなくて良いよ」
ただそれだけだった