【短編】寝ているアイツにキスをした。~柚子side~
なにより、この関係が崩れるのが怖い。
今までずっと一緒に過ごしてきた分、関係が変わっていくのが抵抗がある。
「ねぇ……樹」
「あ??なんだ??」
「やっぱりなんでもない」
「はあ??なんだお前。意味わかんねぇ」
「うるさいよ!!てかこの前約束したんだから、今日こそジュースおごってよね」
「はあ??ムリ。俺今、金欠だし。金ない」
「もう、いっつもそればっかりじゃん!!いつになったらおごってくれるのよー」
「わりーわりー。そのうちな」
「んもう!!」
ねぇ樹??
あたしがこんなに樹のこと好きなの、知ってる??
お願いだから、いい加減あたしの気持ちに気付いてよ。