【短編】寝ているアイツにキスをした。~柚子side~
いつまで待たせるつもり??
あたしはいつまでアンタに片思いしてればいいわけ??
ほんと鈍感なんだから。
樹のバーカ!!
「……いっそのこと、嫌いになれたらいいのにな」
「あ??なんか言ったか??」
「べつに。それより早く行こう。遅れるよ」
「わかってるって」
あたしはそんな複雑な思いを考えながら学校へと向かった。
―――――…
そして昼休み。
あたしは図書館に行くため渡り廊下を歩いていた。
そしてその時……。
「悪い。俺さ、好きなヤツいるんだ」
そう言い放つ樹の姿が見えた。
相手の女の子は、悲しそうな顔をしていた。