【短編】寝ているアイツにキスをした。~柚子side~
「…………」
「もし俺がお前を傷つけたのなら、それは謝る。でもな、理由も話してくれないのは悲しいんだ。前にも言ったろ。お前は俺の特別な存在だって」
「……でもそれは、幼なじみとしてでしょ」
「違う。そうじゃない」
「……そうじゃないならなによ」
「柚子、俺は今までずっとお前を見てきた。毎日ずっと一緒にいた。だからお前のこと一番にわかってるのは俺だ。だから、俺以外の男は見るな」
「……えっ、なに言って……」
「これからもずっと俺のそばにいろ。俺から離れるな」
「いっ……樹……??」
「―――柚子、俺はお前が好きだ」
「……っ!?」