【短編】寝ているアイツにキスをした。~柚子side~
……やっぱりね。
樹はあたしのことなんとも思ってないんだね。
あたしはこんなに樹のことが好きなのに。
好きで、たまらないのに。
異性として見てもらえないのが苦しい。
ただの幼なじみとしてしか見られてないのが、すごく苦しい。
「でも、特別な存在だってことに変わりはねぇよ??」
「当たり前でしょ??何年一緒にいると思ってんの??」
「はあ??それ俺のセリフだし」
「いつからアンタのセリフになったのよ!!アンタって時々わかんない」
「うるせぇよパンダ」
「もう!!パンダって言わないで!!あたしはパンダじゃないし」
「パンダじゃないならなんだ??犬か??猫か??」