廻る、出会いと別れ
「では、立ちますよ。せーの」


車椅子に座る佐藤さんの起立を促して、歩行器歩行へと誘導する。

この時に、立てなかったりフラついたりとしてしまうため、介助が少し必要だった。



「よいしょ。こらしょ。よいしょ。こらしょ。……」


佐藤さん自身が言葉でリズムを取りながら、リハ室内をぐるりと周った。


車椅子の前まで誘導すると、再び座らせた。


これで今日のリハビリは終了だ。

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