廻る、出会いと別れ
昔との大きな違いは他にもあった。



しゃきしゃきと元気だった祖父も90歳近くなり、シルバーカーや杖を使って短距離を歩くのがやっとになってしまった。



肺に病気も患い入退院を繰り返していた。



そして難聴も進み、大声で話さなければ会話も出来ない状態で、私と姉以外の孫たちは会話をするのも嫌がっていた。




看護師をしている姉と、私は難聴の人と話すことに何の違和感も無い。



だってそれは日常だから。


けれど、それが日常じゃない人もいる。


それを痛感させられた。

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