廻る、出会いと別れ
12月になり、祖父がまた入院してしまった。



医者の説明によると、もう自宅へ帰るのは難しいかもしれないということだった。



日に日に衰弱していく祖父に寂しさも覚えたが、楽に亡くなってほしい、最後まで笑顔でいてほしい、そう考えるようになっていた。





入院中は何度かお見舞いにもいった。



相変わらず我が儘を言って看護師さんを困らせていた。

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