廻る、出会いと別れ
そこからはあっという間だった。


彼女から笑顔がほとんど無くなっていった。


酷い痛みを抑えるため普通の鎮痛剤ではなく、オキノームを服用するようになっていった。


薬を飲んだ後の彼女は、意識が朦朧としよく白目を剥いて眠っていた。





日に日に弱っていく彼女の姿を見るのが辛かった。


終わりを予感させられた。


命の終わりを――…




けれど、時々見せる笑顔に嬉しくもなった。
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