first love【完】
誕生日*

『選べた』竜斗side



結局咲希はその週を休み、翌週月曜からまた一緒に登校することになった。


休んでる間に、下田さんには“もう二人きりにならない”と伝え、噂が聞こえたら驚かれても話しに割り込み、「それ全部嘘」としっかり否定していった。


最初は真人や森田ら事情を知るやつらは、様子を伺ってるようだったが、俺が噂を否定して 回ってると分かると、そいつらも、少し手助けしてくれて、ありがたかった。


…*…*…*…*…*…*…


咲希はあの試合後の2週間ほどで、4㎏も減ったらしく…さらに細くなってしまった。


最初のうちは、噂を否定していても、俺達を見るたびコソコソ何か言ったりしてたが、二人仲良くしてるのを見て、ようやく静かになっていった。


今週の土曜で、1学期修了だ。


夏休みの厳しい練習、そして、咲希の誕生日。


バスケ部はたいていが朝から昼までで、あまりにも腹が減るから弁当持ってきてたり、帰りに食べたり。


咲希がこられる日は、弁当を作ってくれるというし、直接家にも食べに来てねと、お母さんに言われてとにかく嬉しい。


義希は…「咲希が今度泣いたら殴り倒して2度と会わせない」と言いながら許してくれた。


ようやく落ち着いた毎日になりそう。









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