first love【完】


そして誕生日前に竜とのことで不安な時は、励ますというよりは一緒にはしゃいでくれてた。


誕生日の夜に兄が「真凛ちゃんが好き」って私に打ち明けた時は驚いた。


真凛ちゃんは最初は中野君をよく見ていたからどうかなと思ってたけど、中野君はミーハーに騒ぐのが楽しいんだとか。


夏休み中も何回か家に遊びに来てもらったとき、兄とも話してて、そしたら「義希君優しい」ってプラス意見も出てきてもしかしたら脈ありかな?って。


そして今回の事件中は毎日励ましメールや電話をくれて、入院してた時はお見舞いもしてくれて、そんな会話の中に、兄の様子を聞いてくる文が増えたのよね。


今日も楽しそうにお話ししてたし、もう少ししたら、真凛ちゃんからいろいろ話してくれそうだから、待ってようっと…


…*…*…*…*…*…*…


のぼせそうになってやっとお風呂を出た。


そしてリビングで嬉しそうな顔でメールを打つ兄がいた。


「お兄ちゃん、お風呂どうぞ」


「おぅ…」


「なんか、いいことあったの?」


「おぅ…あったの…
最高に幸せ…」


「幸せって?」


「なんと…真凛を…
彼女にしましたぁ~~!!」





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