first love【完】
「マジ?嬉しいな、サンキュー
じゃあ、決めてください(笑)」
さぁ、あとはプレゼントだ。
…*…*…*…*…*…*…
それから数日後の日曜の夕方、義希と二人でショッピングモールを歩く。
お互いに彼女の指輪のサイズを探り、今日はその買い物。
義希と二人でアクセサリーショップとか…笑えるってか恥ずかしい…仕方ないけど。
ある店に入り、二人で別れて探す。
俺達の小遣いで買える程度だから、高級店ではなくて、微妙にうるさい店員に邪魔されながら、見て回る。
すると、シルバーのリングにピンクのハートの石がついたなんだか咲希っぽいのを見つけた。
ハートの横には小さなシルバーのクローバーが両側についてて、なんだか幸せを運んでくれそうだった。
サイズを店員に言って包んでもらい買い物終了だ。
義希も新田さんへのプレゼントを決めたらしく、しばらく待つとやって来て「待たせた、帰ろうぜ」と。
あとは24日を待つだけとなった。
咲希は食べる店、決めたかな?
寒さが厳しくなってきたが、俺は心がポカポカで、幸せだった。
俺の人生の中で確実に一番になる17歳の誕生日がもうすぐやってくる。