first love【完】
『腹が立った』真人side
俺は中野真人(なかのまさと)、バスケ部のイケメン担当。(  ̄▽ ̄)
竜斗と咲希ちゃん、あ…俺はね、最初はダメだったけど、うまいことして、名前呼びさせてもらうようにしたのさ、ってこんなのはどうでもよくて。
まぁ、竜の片想いからずっと知ってる俺としては、二人が上手くいってほんとに良かったとおもってる。
竜は咲希ちゃんを好きになり優しさがさらに増えたし、笑顔もふえた。
ただ、危惧してたのは、バスケに対して気が緩むこと…だが、そんな心配はなかった。
彼女ができたのが始めてでいろいろと大変ではあるみたいだが、二人して頑張ってる感が微笑ましく応援してた。
…*…*…*…*…*…*…
テスト前に白枝ともめたときに、二人はさらに深く結びついたって確かに思ったのに竜の態度がどことなく、ぎこちない。
でも、二人で勉強したりで、まぁ、照れてんのかなぁなんて様子を見てたんだ。
そうしたら…テスト明けから竜のおかしな行動が始まった。
部室近くや体育館前で下田とかいうやつと、やたらと話をしてる。
それも咲希ちゃんをわざわざ避けて…コソコソと。
火曜日ミーティングには咲希ちゃんは来なくて、美味しい差し入れドーナツだけで、竜のやつはやたらと女の子は何に喜ぶかなんて、話の合間に聞いてきて…。