大奥物語−総取締役お永の局−



「直ぐに秘部屋に………」


月島は、
お津江の顔を見ず冷たくそう言った。


「そ、そんな………」


月島は大奥総取締役、
何か非常事態の時は全て、
月島が権限を任されていた。


「お津江の方様が、
やらないにしろ、
今は皆が貴女様を疑っておられます。」


お津江は、
月島がそう言うと、
言葉が出なかった………。


「では、
これにて………」


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