幸せの選択
何故?

課長が傷ついた顔をするの?


私の気持ちが、行ったり来たり…
大きく波立つ湿気た海に浮かぶ小船のように


問いかけに答えを迷う私に、

「ゴメン。意地悪した。男だろ?前に課の子が話してたの聞いたことあるよ

「えっ?」


「三島が、男と同棲してるって聞いた。悪かったなこんな時間まで付き合わせて」



課長が私のコトを知っていたなんて、思いもしなかった

しかも、こんなタイミングで…


私がどんな顔をしているのか、自分でも分からないけど、さぞや情けない顔をしていたのだろう。


ふっと笑いながら、再び私の頭を撫で始じめた。


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