幸せの選択
必死で彼を励まし、気分転換にと小遣いを渡したのがまずかった。


それから、ぱったりと勉強する姿を目にしなくなってしまったのだ。


その頃の私も、弘之との関係だけでなく、仕事も上手くいっていなかったため、弘之のことから逃げてしまった。



いつからだろう。好きだった彼はいつの間にか私の目の上のコブのようになり、

いつか向き合わなくてはと、お互いに思っているはずなのに、先伸ばしにして時間だけ消費している。


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