幸せの選択

「ね、三島さん。これから１杯付き合わない？今晩は、初めてデカイ仕事できて嬉しいんだ。一緒に祝ってよ」


鍋嶋が、ショールームのオープンの打ち上げだと言っていたのを思い出した。


もしかしたら、彼にとって初めて任された仕事だったのかもしれない。

その打ち上げに水を指したのは私



「ちなみに、俺も鍋嶋さん苦手だから丁度良かった。だからそれは気にしないで」

「………でも」

「あのさ、それ気にされて一緒に飲みに行ったら鍋嶋さんとやってること変わらなくなるでしょ？」