幸せの選択
以外にも私は、彼との時間を楽しんでいた。


そして、バーを出て始発電車を待つために入ったコーヒーショップで並んでコーヒーを飲んだ時、こんな会話を交わしたんだっけ



「来月から失業者って言ってたよね?なんで?」

「んー?覚えてたの?今の会社の契約切れるから」

「ふーん。ならさ、ウチのオヤジの会社に来ない?小さな家具屋だけど、家具好きが集まるトコだよ」


「うーん。有難いけど、いいよ。だって昨日会ったばっかりだよ?お父さんも困るよきっと




まだ陽が昇らない真っ暗な外に向かって座る。窓には彼の顔がはっきり映っている。

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