幸せの選択
重々しいドアを開けると、奥にあるデスクから立ち上がる白髪の老人


声だけのイメージとは違い、人の良さそうな品の良いおじいさん



「さぁ、こちらへどうぞ。初めまして三島千秋さん。あなたの事は晃樹から聞いてますよ。とても仕事のできる人だと」

どうぞと促されて、目の前の応接セットのソファーへ座る。


私をニコニコしながら眺める目の前の老人が、誰なのかさっぱり分からないけど、最上階のこの部屋をあてがわれているってことは、地位は高いことは確か。
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