幸せの選択
キリッといい放たれた言葉に、登場からグダグダだった晃樹がハッとしたように、ビシッとたち直した。


「失礼しました社長。それから、遅くなりました。三島さんとはもうお話を?」

「いや、今しがたいらっしゃった所だよ。ご挨拶もこれからだ」


「そっか、良かった。間に合ったみたいだね千秋」

そう言って、私にウィンクしながら、隣へ座った。


「…………」


先ほどから目の前で繰り広げられる会話に、全く着いていけてない私は、ただ呆然と座るだけしかなかった。
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