幸せの選択

「三島さん…晃樹が大変失礼なことをいたしまして、祖父としてお詫びします」


全てを聞き終えた社長は、晃樹に対して一喝した後、私に謝った。


私は、二人のやり取りをボンヤリと聞きながら、なんとか頭の整理ができてきた。




「あ…いえ、あの、頭を上げて下さい。私も何も考えずに言われるがままここに来てしまったのが悪かったんです。私の方こそすみません。」


「いえ、あなたは何も悪くはないのです。悪いのは全て晃樹です。こら、晃樹!お前もしっかり謝りなさい」
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