幸せの選択
「千秋、良かったじゃん。失業者は免れそうだな」


ポンと肩を叩かれても、何が起こっているのか飲み込めない


「三島さん?何か不安な事でも?それとも、他に就職が決まってましたか?」


未だ固まる私を心配して、社長に顔を覗きこまれる。



「いえ、あの……突然の事で、頭がついていかないだけです。私なんかが、『オカモト』で働けるなんて、信じられないんです」

「千秋!『私なんか』は俺に失礼だ。お前を薦めたのは、俺なんだから」



< 168 / 760 >

この作品をシェア

pagetop