幸せの選択
「コラ晃樹、お前も十分失礼だ。だけどね、三島さんをうちにお呼びしたいと思ったのは、今日のあなたを見たからです。

三島さん、家具がお好きなんですね。それが伝わってきました。


それからーー」



そこまで言って、コホンと一つ咳払いをした社長は、ニッコリ満面の笑みを浮かべて

「三島さんは、亡くなった妻に似ているんです」


「エッ?」

「はぁ?」


社長の突然の言葉に、私と晃樹が言葉にならない唸り声をあげたのは、同時だった。
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