幸せの選択
「三島くん!新しい職場で君の能力を存分に発揮されることを祈ります。もう1度拍手!」


先ほどよりも大きな拍手に、別の所へ行っていた意識を戻す。



「ありがとうございました。皆さんのご活躍を影ながら応援しています」



ペコリと頭を下げて挨拶を終えると、合図のように、解散となった。



パラパラと自分のデスクに戻る彼らの背中を見ながら、…この会社で私が必要とされる仕事は1つも無かったのだと改めて気づいた。

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