幸せの選択
最後の店を出た頃には、私はまともに一人で歩くことができないほど酔っていた。


結局、終電には間に合う時間だったけど、一人で帰せないと、2人でタクシーに乗り込んだ。



がーーー


今夜は自分が思った以上に酔っていたらしく、乗った10分後には強烈な吐き気に襲われ、近くの公園のトイレに駆け込む失態となった。



晃樹に背中を擦られながら、年下に迷惑をかける自分の情けなさと、気持ち悪さにジンワリと涙がこぼれ、もう一生こんな情けない姿はないだろうと思った。
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