幸せの選択
慌てて拾うと「これ貰うわ」と最後の一個を持ってデスクに戻って行った。





課長に驚かされた心臓が未だにドキンドキンと鳴っている。

ギューっと再びお腹がなるまで、暫く呆然とその場に立ち尽くしていた。






「三島、そういえばさっきの契約の話だけど、バタバタしてて今日は行けなかったな。来週、朝一番で一緒に行こう」




「えっ?」


「お前みたいにちゃんと仕事をするヤツがいなくなるのは会社の損失だ」



突然の申し出に拾ったチョコレートを再び落としそうになる。

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