幸せの選択
「三島、こんな遅くに一人か?」

私の顔を確認すると、辺りを見回し連れらしき人物が誰もいないのを見て、少し躊躇いがちに訊ねてきた。



よりによって、今の状況を最も知られたくない一人と偶然会ってしまった運の無さを感じる


何か勘づかれないかと、一瞬緊張が走る。
でも、さっき自分の顔に傷が無いことは確認した。

ここで上手く誤魔化せれば、何も不自然な事はないはず。




「こんばんは。課長こそこんな夜中にどうしたんですか?」


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