幸せの選択
あわあわと慌てる私を余所に、課長は真っ直ぐ私を見る。



「なぁ、三島はどうなんだ?このまま契約満了でいいのか?」



デスクに戻ったハズなのに、気付くと再び私の目の前まで来ていた。




「三島?」


逸らされることのない視線に負けないように大きく息を吸った




「課長のお気持ちは嬉しいです。でも、私は所詮派遣社員です。契約が全てです。それ以上でもそれ以下でもありません」




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